阪神を見ていて感じたドラフトの重要性と中日の野手が伸びない理由

それにしても阪神の強さを見ると改めてドラフトの重要性を感じますよね。もちろんドラフトでいい選手を獲得してもその後、きちんと成長するかってのも大事なので、育成と両方ですよね。

他のチームはわからないですが、例えば中日と日本ハムを比べたときに、明確な違いがあります。

それは獲得した選手の育成方針。

日本ハムだと、大谷のような選手を獲得した場合、まずどういう方針で行くかということを球団主導で決めます。

そして、球団が現場と方針を共有。それが1軍2軍から球団まですべて一貫している。つまり現場の責任者(監督、2軍監督、コーチなど)が誰になったとしても、その方針自体は変わらないんですね。冷静に考えれば当たり前のことでもあります。

だから、監督やコーチが交代しても、基本的に何かが大きく変わることはなく、変わるとしてもあくまでも球団がそこをしっかり把握しているので、選手自身も戸惑うことはないはずです(これは憶測も含みます)。

一方中日の場合は観ている限りかなり現場にゆだねられている気がします。それは良い面もあるかもしれませんが、監督が交代するとすべてが変わります。

例えば根尾であれば、

ある監督が、「まず2軍でじっくりやろう」

と考えればそうなるし、「1軍で使ってみたい」

となればなんとなく上がることになる。

これが球団主導だと、例えば高卒1年目は2軍で(場合によっては3軍で)最低○○打席立つ、みたいなプランができているのでそういうことが起こらないんですが、中日の場合はたぶん現場の場当たり的な判断によってそこがすべて変わります。集客の問題なども絡んでいたりするように思います(出場すれば客が呼べる)。

すべての方針は監督やコーチが替わると大体がリセットされて、またその人の方針でやることになる。

これが投手だったら、基本的に素材の良さで勝手に育っていきますし、野手でもアベレージヒッター(例えば岡林や大島のような)なら、タイミングの取り方とかそっちが大事なので、使い方や育成によってそこまで影響を受けないんですが、もっとも影響を受けるのが長距離砲。

長距離砲だけは、きちんと育まないとたぶん大成しないんですね。だから長距離砲が育つ球団は割と偏っています。

というわけで、中日の生え抜きの大砲が誰一人として育たないのは球団の仕組みの問題もあるかなと思います。それは何より以下の選手たちのその後を考えても明らかでしょう。

堂上
高橋周
平田
根尾
石川(たかや)

など、ドラ1野手がまったく(あまり)伸びない。

だから大山や森下が仮に中日にいたとしても今のようにはなっていないんだろうなと想像できます。小さいけど大きな差ですよね。

今年中日で打っている細川(元ベイスターズ)、上林(元ソフトバンク)も、やっぱり生え抜きじゃないからアレだけ打てるんだろうなぁとシンプルに思いますよね。

結構根深い問題です。

もちろんこういった問題もお金があればある程度解決できてしまうのですが、貧乏な球団は工夫しないといけないのに、体質は金持ち球団のままだから、小さな差が1シーズン戦うと小さくない差になるんだなぁと、つくづく感じますよね。

それでも暗黒は脱していると思うので、最後までAクラスを目指して戦力で戦ってほしいですよね。
Source: TAROの競馬

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