【回顧】フェブラリーステークス～外人騎手に勝たれるぐらいなら豊さんに勝ってもらいたい～＜2019＞

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＜フェブラリーステークス回顧＞

本命は◎ゴールドドリームでした。結果は2着。
十分に期待に応えてくれました。頭までは厳しいかなと思っておりましたが、この馬の安定感を高く評価しました。
今回も2着に敗れてしまいましたが、展開が勝ち馬に大きく向いただけで、完全なる力負けではないですね。
今後も地方交流G1では軸にしていい馬だと思います。
ただ当然ながら年齢的に上積みはありません。
一度でも馬券を外した時が衰えのサインでしょう。それ以降は買わないことをオススメします。ダート馬が衰える時は急速に衰えます。
あとチャンピオンズカップの頃も疑って良い頃かなと思います。

では追って回顧を行っていきます。

1着のインティ
スタートして12秒ぐらいして、隊列が落ち着いた時にこの馬の好走を確信しました。
なぜ、すんなりとハナをゆずるのか。
なぜ、誰も競りかけないのか。
「どうせこのまま何も起こらずに直線まで行って、突き放して勝つんだろうな」って思ったらそうなってしまいました。
こちらをご覧ください。これは過去10年間のフェブラリーステークスのペースをまとめたものです。

600m通過タイムは過去10年間で最も遅いタイムとなっております。
1000mの通過タイムは過去10年間で2番目に遅いタイムです。
2014年と今回はとても似ていますよね。
ちなみに2014年は最低人気で勝利したコパノリッキーの年です。
最低人気だから誰も競りかけないのはわかるのですが、今回のインティは1番人気です。
そして今年のフェブラリーステークスは前半3ハロンよりも後半3ハロンの方が速いのです。しかもその差が0.4秒もあります。これは異質です。
インティは強いです。その強い馬がここまで悠々と走れたら勝ちますよね。
「すんなりとハナを奪うことができ、また誰も競りかけることなく直線を迎えられた」のは偶然かもしれません。
ただ我々、馬券購入者はここまで予想しないといけないと思っています。
誤解を恐れず1つだけ言うならば。私が日本人騎手で先行馬に乗っていた場合、1番人気の武豊騎手には競りかけることができません。

3着のユラノト
さすが福永騎手ですね。
この騎手の凄さは周りに流されない強さがあることです。
内にこだわり、淡々とレースを進めてきました。
今回のゆったりとした流れは内枠のこの馬にとって最も最適な流れだったように思えます。
安定感のあるタイプなのが功を奏した形だと思います。
上手く成長すればホッコータルマエになれるかなとは思っています。

4着のモーニン
和田騎手は見事な位置取りを選択しました。
G1で好走できる騎手というのはこういうところが違いますね。
勝つためにリスクを冒すことができます。
ただこのぐらいがもうこの馬にとっては限界でしょう。
重賞でも馬券になることはもうないかなと思っています。

5着のコパノキッキング
大注目の中、藤田菜七子騎手は十分にその役割を果たしたと思います。
ただハミも噛んでいましたし、マイルは少し長い印象ですね。
ただペースが向けば馬券内はあったかもしれません。
今回は先行馬に乗った先輩騎手たちが非常にお上品な競馬をされましたので、残念ながら前有利のペースとなってしまいました。（自分らで前有利にしたのに先輩たちは軒並み馬群に沈みましたけどね）
今回の騎乗で藤田菜七子騎手を誉める人はいても、非難する人は一部の独特な表現者様を除けばいないでしょう。よくやったと思います。
1200mの重賞で差しが届くレースならば、この馬は強いです。

6着のサンライズソア
以下がお上品な騎手のレース後のコメントです。

「スタートを上手に出ていい位置でレースが出来ました。ただ、ペースが上がった時に十分に反応が出来ませんでした。もう少し早く動いて行きたかったのですが…」

抜群のスタートは切れました。しかし、先手を奪うことはせず。
「もう少し早く動いて行きたかった」とありますが、私もそうすべきだったと思います。
菊花賞とAJCCに出走したジェネラーレウーノの時もそう思いました。
短期間で3回も同じことをしております。今回は何か動けない理由があったのでしょうか。
この馬に関しては騎手がデムーロ→ルメール→モレイラと替わっております。
ここのところは1流騎手で結果を残しておりました。
だから今回の凡走は仕方ないと思います。

7着のサンライズノヴァ
展開が向かなかったで片づけられないですね。
上がり3ハロンの順位は5位です。4位のユラノトより遅いです。
これは致命的ですね。もう終わった馬と判断していいかもしれません。
前走でそう判断すべき馬でしたね。

8着のサクセスエナジー
お上品な先輩騎手が騎乗しておりました。
勝てる馬ではないと思っていましたが、せめて自分の馬の特徴を活かす競馬をして欲しかったですね。それともできない理由が何かあったのでしょうか。

9着のワンダーリーデル
前につける競馬ができた分、粘って9着となりました。
まぁ、こんなものでしょう。

10着のオメガパフューム
不思議な負け方でした。
砂をかぶった経験が実はあまりない馬ですが、今回は勝負所でそとから被せられたので、ダメになってしまったかもしれませんね。
マイルの流れもこの馬には合わなかった可能性があります。
左回りがダメとは思っていましたが、それにしても負けすぎな気がします。

11着のクインズサターン
G1でどうこうできる馬ではありません。
ただG1に出走できたことは立派だと思います。お疲れさまでした。
G3でまた買いたいですね。

12着のノボバカラ
14着のメイショウウタゲ
まぁ、実力的に厳しいでしょうね。

13着のノンコノユメ
ゲートで暴れた時にスタートを切られてしまいました。
これは気の毒ですね。本来は待ってくれるのですが。
慌てて位置を上げて脚を使ってしまいました。
そのまま最後方待機でも勝てませんからね。不運でしたね。

以上がフェブラリーステークスの回顧でした。

昨年は外国人騎手がG1を勝ちまくりました。
何週にもわたって勝たれた日本人騎手は非常に悔しい思いをされたでしょう。
もう外人にG1を勝たれたくないという気持ちも強いと思います。
「外人に勝たれるぐらいなら豊さんに」なんて考えが働いているのではないかと思えるようなレースぶりでした。
ルメール騎手はレース後にこうコメントしております。

「勝った馬は強かったです。でも今日は勝った馬はプレッシャーを受けることなくマイペースでしたからね。」

日本語上手いですね。でも彼の本音をフランス語で書くとこうなると思います。

「Jockey japonais. Êtes-vous motivé? Ou est-ce juste une mauvaise idée?」

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成績：3-1-3-4　
勝率：27.3％　連対率：36.4％　複勝率：63.6％
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