欧州の生産者たちは、マクフィを日本から連れ戻すためにチャーター便を手配する心づもりは今すぐにはないかもしれない。 しかし最近の結果を踏まえると、彼らは”マクフィを見限ったのは早すぎたのではないか”と物憂げに思っていることだろう。生産界の多くの人々がマクフィの初期の種牡馬生活を期待外れとみなしていたが、同馬は “復活”とも言える活躍をしている。
まず、欧州での供用最終年度に種付けされて生まれた牡駒マクファンシー(Mkfancy)が2019年クリテリウムドサンクルー(G1)で優勝している。 さらに、2015年仏2000ギニー(G1)を制した産駒メイクビリーヴ(Make Believe)が種牡馬として好調なスタートを切っており、初年度産駒ミシュリフ(Mishriff)が仏ダービー(G1 7月5日)で優勝したことによりその評価は決定的なものになった。
またマクフィは現在、ある程度重要なブルードメアサイアー(母父)として浮上している。 母父として、ウィンザーキャッスルS(L)とジュライS(G2)を制したタクティカル(Tactical)をはじめ、ポジティブ(Positive)、フィアレスキング(Fearless King)、サセックスガーデン(Sussex Garden)などの優良馬を送り出している。
欧州ではマクフィは孫の代で成功を収めている一方、日本では供用1年目の産駒102頭(現在2歳)が、まずまずの競走成績を収めている。これまでにルーチェドーロやマテーラフレイバーなど4頭がいずれもダート戦で勝ち上がっている。
残念ながら、マクフィはいつも成功していたわけではない。 欧州で初年度産駒が2歳となったとき、マクフィは自らの地位を確立するために勝馬を切実に求めていたが、優良産駒はそれほどすぐに現れなかった。
欧州を離れた後に開花しつつあるマクフィの血統(欧州・日本)【生産】
https://www.jairs.jp/
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Source: うまなみニュース速報
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